共和機械の歴史

若き発明家と共和機械の創業


STEP IN THE HISTORY

共和機械の創業者、友末弘は技術研究者でした。時に私財を投げ打ってでも研究に打ち込む気質であったことから一家の家計は厳しく生活を支えるためには家族の労働力がかかせませんでした。そんな折、当時14才の長男、誠夫が発案したたまごの洗浄装置が大手新聞社主催の学生児童発明工夫展で内閣総理大臣賞を受賞します。
当時、鶏卵は一家の貴重な現金収入源であり、それは毎日たくさんのたまごを洗う作業に苦労していた一家の長男が工夫して生み出した発明でした。

この記事が新聞に掲載され、全国の養鶏農家からの注目を集めます。「そんなに良い機械があるのなら是非私たちの為に作ってくれ」そんなお電話をいただくこともありました。そうした背景を経て、1959年に友末弘が息子の発明を元とする世界初の自動洗卵機を完成させ、そして翌1960年に共和機械工業所を創業します。そのことが私たち共和機械株式会社の記念すべき1ページ目となりました。

会社沿革

1959(昭和34年)

国内で最初の自動鶏卵洗浄機となる
共和式洗卵機の商業生産を開始。

1960(昭和35年)

共和機械工業所を設立。

1967(昭和42年)

当時高価だった海外機に置き換わる洗卵選別機US型を開発。

1969(昭和44年)

法人に改組し、社名を共和機械株式会社とする。

1970(昭和45年)

国内初の6列給卵方式を搭載した毎時1.5万卵の洗卵選別機YS型を発売。

1976(昭和51年)

資本金を1,000万円に増資。 米国FMC社と技術提携、鶏卵選別包装の基本特許についてライセンスを取得。

1980(昭和55年)

洗卵選別と包装工程を一体化した毎時2万卵の洗卵選別包装機PV-200を発売。

1981(昭和56年)

自動包装機構を有する毎時2万卵の洗卵選別包装機PM-200を発売。

1982(昭和57年)

ロードセル式秤量とコンピュータ集中制御による選別包装方式を開発。
毎時2万卵のセミオート洗卵選別包装システムCOMS-200を発売。

1983(昭和58年)

毎時2.5万卵のフルオート洗卵選別包装システムJOB-250を発売。

1986(昭和61年)

資本金を2,000万円に増資。 本社、および工場を岡山県津山市河面(現在地)に移転。 毎時2.0万卵のフルオート洗卵選別包装システムJOB-200を発売。

1987(昭和62年)

毎時1万卵のセミオート洗卵選別包装システムLUNA-100を発売。
キユーピー株式会社との共同開発により、国内初の大型機となる毎時3.6万卵の高速割卵機QP-N600を開発。

1990(平成2年)

大阪中小企業投資育成株式会社が資本参加し、資本金を6,000万円に増資。

1991(平成3年)

毎時6.0万卵のフルオート洗卵選別包装システムJOB-600を発売。

1992(平成4年)

毎時2.4万卵の高速割卵機QK-400を発売。
国産機で最大の能力となる毎時9万卵の洗卵選別包装システムJOB-900を発売。
毎時3万卵のファームパッカーFP-300を発売。

1993(平成5年)

第1回中国地域ニュービジネス協議会長賞(中国地域ニュービジネス大賞)を受賞。
毎時1.2万卵の小型割卵機QK-200を発売。

1994(平成6年)

第27回社団法人中小企業研究センター賞(現「グッドカンパニー大賞」) 地区表彰(優秀企業賞)を受賞。

1996(平成8年)

パック包装専用機となるパックパッカRP型を発売。

1999(平成11年)

ロボット包装機構を搭載した毎時3.3万卵の洗卵選別包装システムPRO-330を発売。
毎時6万卵のファームパッカーFP-600を発売。

2002(平成14年)

透過光のスペクトルパターン分析技術による血卵検出装置BEE-6を発売。

2004(平成16年)

卵殻表面の画像分析技術による汚卵検出装置DEE-330を発売。

2005(平成17年)

世界初の衛生機構を搭載した毎時3.3万卵の洗卵選別包装システムSKY-330を発売。

2007(平成19年)

世界初の全6列分配方式を搭載した毎時6万卵の洗卵選別包装システムCS6を発売。

2008(平成20年)

日本機械学会中国四国支部から平成19年度技術貢献賞を受賞。
毎時3.5万卵の洗卵選別包装システムSKY-350を発売。

2009(平成21年)

毎時3.8万卵の洗卵選別包装システムSKY-380を発売。

2010(平成22年)

「おかやま子育て応援宣言企業」として岡山県知事賞を受賞。

2011(平成23年)

広州広興牧業設備有限公司との共同出資で広州広興共和机械有限公司を中国に設立。
「均等・両立推進企業表彰」のファミリー・フレンドリー企業部門において、岡山労働局長優良賞を受賞。
毎時7.6万卵の洗卵選別包装システムSKY-760を発売。

2012(平成24年)

毎時11.4万卵の洗卵選別包装システムSKY-1140を発売。 異常卵検出装置BEX-001を発売。

2013(平成25年)

フランスACTINI社の液卵殺菌システムOVOFLASHを発売。

2015(平成27年)

毎時7.6万卵の新型洗卵選別包装システムSKY-760Gを発売。

2016(平成28年)

新技術「振動解析方式」による 新型ひび卵検出装置 CEXを発売。

2017(平成29年)

パックパッカRP-400を発売。
ダブルパックケーサPBR-400を発売。
経済産業省より「地域未来牽引企業」に認定。

2018(平成30年)

シングルパックケーサPBR-380 を発売。
オランダの孵卵機メーカーHatchTech社と販売エー
ジェント契約を締結。
オランダの自動・省力化分野の専門メーカーCOBOT
Automation社と販売代理店契約を締結。
オランダの孵卵場オートメーション装置の開発製造メーカーViscon Hatchery Automation社と
販売エージェント契約を締結。

2019(令和元年)

オランダの高機能床材メーカーBOLIDT社と
販売代理店契約を締結。
事業の拡大に伴い社屋棟を改装し、新工場棟を増築。

2020(令和2年)

パック卵の省人化ロボット、ジーパックローダDRL-001およびDRL-002を発売。

2021(令和3年)

ひび卵検出装置 CEXが「精密工学会中国四国支部2021年度技術賞」を受賞。
大破卵や大汚卵を自動除去する不適卵前検出装置、 AEXを発売。
パック卵の検査装置、ジーパックディテクタDEP-001を発売。

2022(令和4年)

ミニ割卵機、QK-30シリーズを発売。
自動検卵対応のファームパッカ、FP-365を発売。
パレット流通の省人化ロボット、ジーパックパレタイザSPL-001、およびジーパックデパレタイザSDP-001を発売。